あたしは声の主の名を呟く。
「・・・鈴？」
＿＿＿鈴はあたしに近寄る。
「夢羽？どうしたの？」
いつもみたいに優しい笑みを浮かべて。
「鈴・・・？何でここにいるの？」
ずっと一緒にいた仲間なのに
何故か・・・怖い・・・
「鈴はね・・・夢羽を追ってきたからだよ？」
当たり前のように言う。
「・・・追って・・？」
意味がわからない。
なんで？あたしを追うの？
「そう。だって、心配したんだもん。」
ニコッと笑う。
その鈴の笑みと言葉にあたしは安心する。
「・・そっか・・・」
なんだ、あたしの勘違いか。
鈴が呪文を唱えたのなんか知らずに＿＿＿
