「それでもかまわない。僕は彼女が好きですから」


凜は一瞬歪んだ顔をした



「紘は必ず結婚すると言いますわ」


「凜………」



「言いましたわ。これは断言できると」



「何故言い切れる?」


「のちのちわかりますわ」


では失礼と言って凜は再び車に乗り込んだ



ありえない



俺が結婚すると言うハズがない


そう思っていた



まさか自分から真白と距離をとるなど思ってもいなかった