幸せの音が響く

『高村、行こうぜ』

「アレ?あんたら今日図書当番じゃないよね?どこ行くの?」

『南、ヤボなこと聞くなよ〜!!空気読めって』

「鷹野、ヘタに手ェ出して嫌われてもしらねぇぞ♪」 


南がこそっと俺に言った。 


『は!?バカじゃねーのお前ッ!!』

「どうしたの?」

『や、別に!!行こう高村』 

「あ、涼子バイバイ」

「バイバーイ♪」



たくっ南のヤロウッ!!
変なこと言うんじゃねぇよ!!

そんな事言われたら意識すんじゃねぇかッ!!

大体、俺達は付き合い始めたばっかなんだよ。手ェ出すにも早ぇだろ!?

そりゃぁ俺だって男だ。
いろいろしたいに決まってる!!


でも、ヘタなことして嫌われたくねぇんだよ。

それに・・・高村相手だとどう手ェ出していいか・・・。

男に抱きしめられるのも慣れてないのに、そんな手ェ出すとかあり得ないだろ? 

きっとキスだって・・。

まだ先のことだろうな。


道のりは長いぜ。


でも、まぁ、ゆっくり俺色に染め上げていくつもり・・♪

何も知らない高村に男の記憶を刻み付けるのは、俺が最初で最後。


高村に他の男の記憶なんて入れさせてたまるかッ!!



大丈夫。

俺達は始まったばっかなんだ。

焦る必要はない。


ゆっくり、高村と2人で愛を育んでやる。