幸せの音が響く

「おいコラそこ!!何幸せオーラ漂わせてんだよ!?私の前でイチャつくんじゃねー!!」

「そうだぞ響!!ここは神聖なる学校!!そんな場所でイチャつくのは俺が許さんッ」


購買に昼飯を買いに出て行った2人が戻ってくるなり俺達につっかかった。


『何だよ?俺たち付き合いたてだぜ?自然と幸せオーラ出るに決まってんだろ♪ひがむなよッ』


“ひがんでねーよッ!!”


俺の言葉に南と勇哉が同時に言い返した。


「おい、私はともかくアンタはひがむところだろ?彼女いねぇんだから」

「あ?うっせぇよ!!お前俺のことバカにしてっけど、意外とモテるんですーッ!!俺がその気になりゃぁ彼女の1人や2人・・」

「ねぇ幸、新しいパン出てたの。食べる?」

「わーありがとう」

「って聞けよッ人の話!!」 

『まぁそうムキになるなって』

「お前が言うと全部イヤミに聞こえんだよ!!」


って言われてもなぁ。しょーがねぇじゃん?

勇哉がひがむのは分かるけど、南まで何故ひがむ?

彼氏いんじゃん。先生だけど。

でも、そういや最近先生に言い寄る女子を見かけるなぁ。

もともと生徒からは人気があるし見た目だって悪くないっていうのをどっかの女子が話してるのを聞いた。 

白衣着て眼鏡かけて爽やかに笑って。おまけに穏やかな雰囲気を醸し出してたら、そら“先生〜♪”って甘い声で言い寄る女子共が出てくるわな。

ははぁ〜ん。だから南のやつイラついてんのか。

立派なヤキモチじゃねぇか!!

なんだ、南もヤキモチとか妬くんだな!!

佐伯この事知ってんのかな?

どういう反応するんだろ? 

明日ぐらい聞いてみよーっと♪