幸せの音が響く

「おい響・・!!」

「勇哉お前遅刻だぜ?」

「そなことより今廊下で・・」

「遅刻しといてそんなこととは何だバカタレ」

「げっ、みっちーごめん!!じゃなくて響に彼女が出来たって誰かが話してたの聞いて、それで走ってきたんだけど・・!!」

「そんな理由で走れて、なぜ遅刻の時は走れないだバカモン」

「で、響!!もしかして、彼女って・・!!」

「もしかしてだよッ!!俺はやったぜ!?な?高村♪」

「あ、う・・うん」

「マジかよ〜!?やったなぁ響!!」

「Thank You〜♪」

「おら、嬉しいのは分かったから席着け席!!」



いや〜ぁ嬉しいぜ!!

とうとう高村と付き合える日が来たんだ!!


チラッと横にいる高村を見た。

俺の視線に気付いた高村も俺の方をチラッと見た。


俺がにこっと笑うと高村は少し恥ずかしそうに笑った。

前までは俺の一方的な視線だけだったが今は違う。

俺が目を向ければ高村も俺に目を向ける。



心がお互いの方を向いている証拠だ。



俺と高村の心はつながってる。