昨日の出来事を思い返すと胸が熱くなる。


昨日から私と鷹野君は付き合うことになった。



・・・わ〜ぁッ恥ずかしい!!

ダメだ。まだ自分で付き合うとか彼氏とか言えない!!!!



どうしよう。もうすぐ鷹野君来ちゃうよ。

どんな顔して会えばいいの!?

えっ、えっと・・・あ、足音。鷹野君だ。



ガラ――



『おはよう高村』


笑って私の隣である席に着いた。


「お、おはようッ」


緊張真っ只中の私は、ぎこちない挨拶と共に目線は泳ぎ最悪の状態。


『クスッ。大丈夫だよ、俺も緊張してるから。
でも嬉しすぎてそれどころじゃないかも。
だって俺達、彼氏彼女の関係だし♪』


彼氏彼女の関係――


この言葉が私に当てはまるなんて・・・。


「あ、あの・・私達本当に、彼氏彼女の・・?」

『そうだよ』


またもやにっこり笑って優しい瞳(め)で私を見た。


ゎ・・・。そんな表情(かお)で見つめられたら・・―


『俺、今すっっごい幸せ!!ずーっと好きだった高村とこうして恋人同士になれたんだから』


ま、またそんなセリフを・・・―


恥ずかしいけど、心にくるものが確かにあって。

本当は凄く嬉しくて。


好きな人に想われるってこんなにも幸せなことなんだと初めて知った。

相手を信じて前に進めば進むほど幸せを感じる時が広がり大きくなる。



『あーッ!!早く皆に言いふらしてぇ!!俺は彼女が出来ました!!彼女は高村でーすって!!』

「そっ、そんな!!」

『ダメ?』

「ダメって言うか、恥ずかしいし、それに皆ビックリすると思う・・」

『俺は恥ずかしくないよ?超〜自慢したい!!てかビックリされたって別にいいじゃん。まぁ、南と勇哉は喜んでくれると思うぜ?』

「あっ涼子!!ヤバイ昨日一緒に帰ろうって約束してたのにッ。連絡しないで帰っちゃった!!」

『あ〜、それなら多分大丈夫じゃねぇかな?まぁ、俺も一緒に謝るよ』

「あ、ありがとう・・」

『高村』

「はい」

『好き』

「えッ!?あ、わ・・・私も好きです・・」

『ははは。宜しくね彼女』