「もしかして……先生?」

後ろから女の人の声がした。

振り向くとそこには懐かしの生徒のうちの1人がいた。


「もしかして杏奈!?」

「先生なの!?」

「うわ~久しぶり!美人になっちゃってー」

「美人じゃないよ(笑)。先生だって全然変わってないじゃん。本当に10年年取ったの?」

「よく言われる(笑)。本当に三十代なのかって」


彼女の名前は早坂杏奈-ハヤサカアンナ-。