情報屋のキャサリンも、ナンシーの事は詳しくは知らない。

「あんな性格の悪いナンシーが、レニオとラブラブだなんて」とまあ、コレットはスッゴくご機嫌斜め。


「許せない?」


「もっちろん」


「でも、そのナンシーってコが先にレニオのハートを射止めたんだから、コレットは潔く身を引くべきじゃないの?」


「レニオの事、諦めって言うの?」


「自然の流れで行けば、そうなるかもね?」


 これにはコレット、頭に来てキャサリンに怒鳴り付けた。


「ふざけないで!」


「コレット!?」


 怖い目で睨まれて、キャサリンは息を呑んだ。


「この私が! このまま黙って引き下がれって言うの!?」


「この際は、仕方ないんじゃない? レニオは今の恋人はナンシー・メサイアなんだし」


 真剣な眼差しでキャサリンに指を差すコレット。


「私は、諦めない!! 絶対に、レニオを恋人にするんだから!!!」