「絶対に嫌だ!」



 レニオは力を込めて、コレットを思いっきり投げ倒した。


「いったーい!」


 腰を打って、コレットは痛そうだ。


 レニオは興奮した状態で、ズバッと言う。


「イイ加減にしろよ! これ以上、俺に近づくんじゃねーよ変態女!」


「どうしたのォ!?」


「悪いけどよ! 俺は君とは付き合えねーからな! ハッキリ、言っておくから!」


「エエー、どうしてェー!?」


 今度はコレットが意外な台詞を聞かされて、ガク然となった。


 乱れた自分の衣類を直すレニオ。


「俺、事情が有って君と交際出来なくなった。だから…」


「事情って、どんな事情なの!? 詳しく話しなさいよ!」


「プライベートに関する事だから、君には言えない」



「それじゃあ納得行かない!」


「納得行かなくても、話す事は出来ねーの!」


 色々と言い合いする2人。


 シビレを切らしたレニオは、コレットの制止を振り切って帰ってしまった。