1通の便りがレニオの元に届いた。


 差出人は何と、コレットである。


>お元気ですか。
 この頃、お店にいらっしゃらないけど、どうされたのですか?
 とっても寂しいです<


「珍しいよなァ? 女店長から手紙来るなんて」


 ホント。


 珍しい事である。


 あの時はコレット…


 レニオが口にした卑猥な言葉で激怒した。


 殆ど口さえも利かないぐらい、厳しい態度だったし。


 何なのかしら?


 この状況って…。


「良かったわねー? 女店長さんから手紙が来て。恋人ゲットのチャンスかもよ」


 レニオからの電話で、手紙の事を聞いたキャサリンは大喜びした。


 反対にレニオの方は内心、複雑な思いをしている。


「何でコレットは手紙なんか…」


「レニオが店に来ないから、心配なんでしょう?」


「俺の事、嫌いになってるのにか?」