「よりによって、この僕と一緒になるなんて…、アンタらしくないと思うけど」


「もちろん、レニオの事をずっと軽蔑していたわよ。卒業してからもしばらくはね。それがね…
 この前のクラス会で、レニオの事が話題になってからは思いを変えたの」


「思いを変えた?」


「最近のレニオって、凄く頑張っているし男らしくなったって言うじゃない」


「グロスとは違って、俺は喧嘩は強くないし優柔不断な男だよ」


「グロスは私を大事にしてくれたけど…、単に暴れん坊の平凡な男に過ぎなかったわ」


「俺も平凡だけど? 何の取り柄も無いし」


「でも責任感が有るし嘘は付かない。だから私、レニオを見直したし一緒になってもイイって思ったの」


「それって…、本気で言ってるのか?」


「もちろんよ。でなきゃ、こうして同じベッドを共にしていないでしょう?」


「まあ、そうだね」