「そっか。なら安心したよ」


 レニオはテーブルにコーヒー入りのマグカップを2つ置いた。


「お前が急に来たって事は…
 何か心配事でも有って、相談に来たんじゃねーの?」


「心配事の相談だとか、そう言った事じゃないんだ」


「じゃあ、何?」


 カップを口にするレニオ。


 ボルドもカップを口にして、一口味わった後に質問をした。


「君は今、誰かと付き合っていたっけ?」


「いや、まだいねーけど?」


「なら、話しは早い」


「早いって?」


 ボルドはコーヒーを又、一口飲んで話しを進めた。


「君に女の子を、紹介してやろうと思ってね」


「女の子を?」


「相手は僕たちが通っていたレマンドハイスクールで、同じクラスにいたコだよ」


「誰?」


 ボルドは持参して来た封筒をレニオに手渡した。

 封筒には何枚かの写真が入っている。


 1枚1枚、見てみる。


「写真の女の子、覚えているだろう?」