休日…


 レニオの自宅に友人のボルド・ルスカが訪れた。


 レニオとはハイスクール時代からの親しい仲。


 お互い、勤め先が違う今でも、交遊関係は続いている。


 昨日、レニオが買っておいたポテトチップスで一緒にコーヒータイムである。


「悪いなレニオ、急に来たりして」


 申し訳なさそうにボルドは話しかける。


 真面目そうな雰囲気と性格はハイスクール時代と変わらないようだ。


 なんせボルドは、在学中は真面目な優等生だったのだ。


 レニオは穏やかな表情でコーヒーを入れている最中である。


「気にするなよ、ボルド」


「用事が有ったんじゃないのかい? もしそうだったら、手短に話して帰ってもイイんだ」


「大丈夫、ゆっくりして行けよ。丁度今は、ヒマを持て余していたトコだったんだからな」