今の言葉を聞いて、キャサリンは呆れたような表情を見せた。


「そんな事を言ったんだ?」


「それで、相手のコはカンカンに怒っちゃって」


「女の子が傷付くような卑猥なセリフじゃなーい。怒るのも無理もないわ。私だったら、アナタを思いっきりブン殴っちゃうかも」


 レニオは自分を責めるような思いで悔やむ。


「何て事を言ったんだろう俺!?
 ついつい魔がさしちゃってよ!」


「そんなに自分を責めないの。
 別に悪気が有ったワケじゃないでしょう?」


「ホメたつもりだったんだ」


「気持ちは分かるわ」


「ったく、俺ってば」


 キャサリンはニヤリと微笑みながら、ソッと顔を近付ける。


「下心も有ったりして」


「下心?」


「エロ心ってヤツ? ついつい、ムラムラと来ちゃって卑猥なセリフを発表しゃった」


「うーん」