少し間を置いて…


 レニオは答えた。


「彼女ってワケじゃないけど…、或る女の子に嫌われたばかりなんだ」


「失恋?」


「失恋…って言うのかなァ?」


 レニオは話すのをためらった。


 どうしようか?


 キャサリンは興味津々で、身体を寄せて質問して来ちゃう。


「詳しく教えてくれなーい?
 どうしちゃったの?」


「どうしたって言うか…、別に大した事無いけどネェ…」


 すると…


 ぱちーん!


 いきなり、キャサリンはレニオの膝を手で叩いた。


 ビックリするレニオ。


「男らしく、包み隠さずに話しなさい!」


 相手の怖い目に、レニオはドキッとなった。


「言っちゃったんだ」


「何を?」


「セクハラ的な言葉をね」


「何を言ったのかな?」


「巨乳だとか、お尻が大きくてイイよね…とかをね」