「本当に一緒に行かなくて
 大丈夫なの??」

「大丈夫だってば!
 子供じゃないんだからぁ」

「でも…」


ママの言葉をさえぎって
立ちあがる。


「あーもうバスの時間!
 行ってきます!!」

「走っちゃだめよー?」


心のなかでつぶやく。

はいはい。

わかってますよーって。


そう言いながらも
バス停へ向かう足は
自然と速足になる。




待ちに待った春だもん。




やっと。




やっと私にも
普通の生活がやってきた。