「ケホッゲホッ…っ…」 涼我くんの苦しそうな声。 「涼我くん、大丈夫!?」 私はすぐに後ろを向いて涼我くんの具合を見た。 どうしよう…大丈夫かな? 「大丈夫…んな大きな声…だすなよ…」 「ごめ…ごめんね…」 どうしようどうしよう…。 そうだ!! 「私お粥作ってくる!」 「彩花!」 部屋を出ようと思って立ち上がると、涼我くんは私の手首をつかむ。 「涼我くん?」 いつもなら、触らないのに…。 「いいから…。ここにいろよ…」 涼我くんは目をそらした。 ねぇ、涼我くんの顔が赤いのは熱だから?