「小宮山の情報が欲しいなら、小宮山に 聞くしかない。」 「でも小宮山は小宮山でも兄弟がいるってコト 忘れたの?」 エッヘン!! とでも言うかのような 勢いに、 あたしは唖然と あんずを見上げた。 (見上げた…とは言っても、あんずがイスから立っただけなんだけど。 …にしても… 翔生の兄弟!? 兄弟…兄弟……兄 って、あ゛ぁ! 「翔生の兄弟って…!」 そう叫ぶあたしに あんずは頷いた。 「小宮山優のことよ~」