「はいはい。 じゃあ一つ教えてあげる。」 ベリっとあたしをはがすと、あんずは黒板の前 で遊んでる内の 一人の男を指さした。 「あいつは小宮山優っていって翔生の兄さん。 …あぁ、翔生は歌子のスキな人ね。で。 そいつになら色んなこときけると思う-…」 「ありがとーう!!!」 話してる途中のあんずにもう一度だきつくと その男を見た。 …小宮山優…かぁ。 あたしは、またニヘっと笑った。