茶色の髪。あたしだけかも知れないけど
周りの女子がチラチラ見てるような
気もする。
…その少年は間違いなく朝会った人だった。
「…あの人だ。」
「えっ…あの人って…小宮山のこと?」
小宮山?
あんずを見つめると、
取りあえずうなづく。
あんずは
えぇ!!と、また叫ぶと、まゆを寄せた。
「やめた方がいいって。」
…へ?
「なっ…なんで?」
「何でって、冷たいあの性格知ってる?それに…好きになる人は多いけど声かけても返事ないし。」
「結局はうざい…って良く思わない人も多いからさ。」
…返事が少ないのは知ってる。
確かにウザイのかもしれない。
でも…

