『離せやー!!』『ギャハハ!!ウケるわぁ…腹痛い』『おーい!!待てってぇ』


ガヤガヤ…




廊下にはけっこうな人がいて、あたしとあんずは思わず苦笑い。


ー…けど、すぐに口元を上げると
あたしは一番近い三組へと向かった。


あ。そう言えば、見つけた所で何しよう。
三組の前について
ふと思ったけれど、


まぁいっか。
見れたらそれでいいし。
え~っと…茶髪だったよね…確か。



教室中を見渡すも
多すぎて分からない。


そんな時、隣にいたあんずが
あっ!!と叫んだ。



「あの人、中学でも高校でも人気あるヤツじゃん!」



そんなことを呟くあんずに、あたしは指さす方へと目を向けた。


…えっ。えっ!!


あたしは思わず目を見開いた。