「バッカ、何やってんのよっ!」

「お前がやるからだろうがっ!!」

「そんなんだから、彼女出来ないのよっ!!」

嫌い。

大嫌い。

そんなはずだったのに

「こらっ、何やってんだ!!渚!柚木!」

「げっ、先生!!」

「柚木、逃げよっ!!」

男でイカツイ教頭先生。

私達は小学生の頃
いつも一緒に怒られてた。

ぎゅっ

逃げる時には、

お互いにどっちからでもなく

一緒に

手を握ってたっけ。


私はいつもそこから
彼を感じてた。

優しい、あったかい手。

好きになってしまったのかなんていつかわかんない。

ってか、「好き」ってゆう感情を持つのが無に等しい。

でも、いつからか

私は彼を好きになってた。



美優 Side