「ありがとう…。教えてくれて。何だか、心がスッキリした」 真実が聞けて、やっと心のつかえが、取れた気がする。 「だからさ、蒼司も真実を知る。里桜ちゃん、もう一度、蒼司に会いに行けよ」 「シンさん…」 シンさんの優しい笑顔と、ヒサシから聞いた真実とに、緊張の糸が切れて、思わず涙が溢れてきた。