「あの頃、紫陽と華月は、いつもケンカしあってました」 ケンカ…。 それは、つまり、私のお兄ちゃんと、蒼司のお兄ちゃんとの、ケンカでもあるんだよね。 「そして、あの日もいつもみたいに、ケンカをしてました。一馬さんと高志の揉み合いが、だんだんエスカレートしてきて…」 ヒサシの目は、話しながらだんだん潤んでくる。