「柚夏?」 佑がもう一度、 柚夏に聞くと 佑の顔を見てから また俯きなおし 小さい声で 話し始める。 『最近、 なんか変なの…。 手とか足に 力が入らなかったり。 膝がガクガクしたり。 階段から落ちた時も そうで 上手く、足が つけなくて 落ち ちゃった…。』 「力が入らない って具体的には?」 俺が 聞き返すと 『箸が 使えにくかったり コップ、 持つ手が 震えたり…。 重い物が持てない… あと… 歩いたりすると すぐ、足が疲れる。』