実験室を
後にして、
咲 と話しながら
教室へ帰る。

ちょうど、
階段にさしかかった時。


_ガクッ。
膝の脱力感。

足を止め、
膝をみると
ガクガク
震えてるかんじ。

「どしたのー?」

何段かすでに
下りてる 咲が
振り返って
私に聞く。

『な、何でもないよ?
早く、教室に
戻んないとね!』

咲にも
心配、かけたくなくて
できるだけ
笑って言い、
動かしずらい足を
動かした。

でも。