足の事だね。
でも
『辛くないよ?』
そう 呟いてから
フェンスを通して
見える
薄色の 虹を
眺める。
『ねぇ、知ってる?』
剣斗にぃ と
優樹にぃ を
ちらっと
見てから
また 視線を
虹へと
戻す。
『虹の 向こう側へ
行くと
幸せに なれるんだって。
でもさ。
私達側から
じゃなくて
虹の 向こう側から
見てる 人にとって
私達の いる 場所が
向こう側に
なる訳 でしょ?
だから
向こう側から
見れば 私達のいる所は
幸せに なれる
所なんだよね。
私ね。
辛くなんてないよ。
最初はね。
神様を たくさん
恨んだ。
なんで
病気なんかに
したの? って。
でも、今は
違う。
試練なんだ。って。
そう 思ってる。
なんかの
本にね。書いてあった。
神様は
乗り越える事の
出来る、試練しか
与えない。って。
まだ
左手だって
右足だって
動く。
もうね。
怖くない。
だから。
笑っていよう って。
笑ってると
幸せに なれそう
でしょ?
幸せの 証。
だから!
剣斗にぃも
優樹にぃも
そんな 顔しないで!
ね?』
精一杯の
笑顔で 言った。

