「柚夏。」
そう 呼んだのは
『剣斗にぃ。
優樹にぃも。』
剣斗にぃの
後ろから
優樹にぃも
歩いて来た。
「足…
大丈夫か?」
『大丈夫だよ?
そんな 泣きそうな顔
しないでよ!』
《泣きそう》
じゃないか。
泣いたんだろう な…。
そう
思わしたのは
私の座ってる
車椅子に 目線を
合わすために
屈んでくれた
剣斗にぃ の
目が
少しだけ、
赤く
腫れ上がってたから。
『足は動かないけど、
私は 元気だから!
まぁ 右手も
動かないけど。』笑
「……。」
『剣斗にぃ、
テンション 低っ。』
「……。」
何も 答えないで
悲しげな目で
私を 見る 剣斗にぃ。
『どしたの?』
「…………」
少しの 沈黙の後。
「良いんだぞ?」
苦笑しながら
言われたが
よく
意味が分からなくて
『何が?』
と 聞き返すと
「無理しなくて 良い。
辛いなら
辛いって 言って
良いんだぞ?」
微(かす)かに
目に 滴を
ためながら
微笑みながら
言う 剣斗にぃ。

