僕らの妹



「ごめんね。

俺、ちょっと
呼び出されちゃったから
戻るけど
もう少し、
外に いたいよね?」

『うん。』

「じゃあ、
優樹に 来させるから
待ってられる?」

『はぁーい』

「ごめんね。

じゃあ 行ってくる。」

そう 言い残し
走って 屋上を
出て行った。



『よいしょ。


……………
… ふぅ。』

まだ 動かすことの
出来る
左手で 車椅子を
動かして
フェンスの ぎりぎりの
所まで 来た。



『あっ!!』


さっきまで
気づかなかったのに
フェンスの 所に
来て
気づいたのは


『綺麗。』

思わず
頬が緩む。




うっすらと
綺麗に 彩るのは
虹だった。