優樹Side


「佑!」

病院の出口で
佑を引き止める。

「ありがとな。
柚夏を止めてくれて。」

病室から
いなくなった
柚夏の行き先は
検討がつかなくて
佑の携帯に
電話をした。

そのあと、
佑が柚夏を
連れて、病室へ
戻ってきた。



雨で濡れたであろう
服を
着替えさせに
行かせた時、
柚夏が 自殺を
しようと していた事を
聞いた。




「俺、柚夏のこと
本気で好きですから。

例え、どんな姿に
なっても。

気持ちは
変わらないんで。」

「あぁ。

気をつけて
帰れよ。」

「じゃあ。」
そう 言って
軽く、一礼をし、
帰っていく 佑。


柚夏…。

佑のためにも
一生懸命、生きろよ。