叫びながら
佑を押しのけようと
左手を振り払った時、
「いっ…っつ」
『!?』
ポタ ポタ。
佑の頬から
血がたれている。
私が持っている
剃刀には
血が
ついている。
『佑…。
わた、私…ッ
ごめんなさい。
佑、ごめんねッ。
ごめんなさいッ』
「落ち着け!
俺は大丈夫だから。」
『でも。
でも、血が…』
「痛くねぇよ。
こんなもん。」
『でも!!』
「傷なら痛くねぇ。」
『え?』
「でも、
お前がいなくなったら
生きてる意味
なんて なくなる。
女みたいって
笑われるかも
しれねえけど
柚夏が離れてく
心の傷の方が
何倍も いてーよ。
柚夏は
俺の全てだから。
だから、
俺のために、
生きてほしい。」

