『幸せ…』 立ち上がり、 棚の方まで行き、 棚においてある お母さんの 写真を手にとる。 最期の時に 会話した、 お母さんの顔が よみがえる。 _「幸せに……な…る の……よ?」 『幸せって… な…に…?』 ………………。 『お母さん! 幸せって…ヒック… …ッ…なんなの…?』 幸せ。 私の幸せって何? 私、今、 なんの為に 生きてるんだろう。 私は そのあと、 いつのまにか 眠りについていた らしい。