某学校近辺にある街は、今は何の被害報告も受けていなかった。 だが、それ故に恐怖心が抑えきれない。 街の住民たちはもう何度も未知生物ブラッドの攻撃を受けているが、慣れるというまではいかないだろう。 「ねぇ、お母さん。雲ってあんなに黒かったっけ?」 街行く人々が徐々に気付き始めた。事の重大さに。 あの恐怖の惨劇からもう一年が経過したのだと。 「何か…落っこちてきたよ。」