君とずっと、どこまでも



――ガシャンッ!



「……っ!?」




何かが地面に叩き落とされるような音が聞こえ無意識にそちらを振り向いた。



でも視界は真っ暗。

大きく目を見開くけど結果は同じ。



背中に回った腕がきゅっとそちらへ寄せようとする。



あぁ、あたし本当に馬鹿。



「………皇ちゃん…っ」

「しぃ…なんで泣いてんの…」


ほら、心配かけちゃった。



皇ちゃんは心配性なだけなんだよ。

決してあたしに恋愛感情を持ってる訳でもなくって、ただ心配してるだけなんだよ。



だからこのはぐは、なんの意味もないんだよ。



なのになんでドキドキしてるの…。


ドキドキするだけ悲しいだけだよ。