隣の狼にご注意を♥




あこちゃんに相談もしたけど、
あこちゃんはニヤッと笑っただけで、
何も教えてくれなかった。








言ってくれたのは、
「しい、自分で気がつかなきゃ
 意味ないよ。きっと」
ってことだけで…。











あたしにはさっぱり意味が
わからない一言でして…。










「おい、慧吾ー。起きろ―」








そして、竜崎先生は持ってきた
本の角をゴチッと慧吾の頭に
直撃させる。









うわっ! 痛そ――。








まあ、寝てる慧吾が悪いんだけど。









「痛って!!
 その本でかすぎんだよっ。
 生徒にそんなことしていいのか!?」









角があたった後頭部を押さえ、
立ち上がって反撃する慧吾。








最近新たにわかったんだけど、
慧吾って頭いいのに、
時々ハル以上にバカなときあるのよね。










「話聞かないお前が悪いの。
 課外合宿だぞ?
 お前もそれで彼女つくれっ!」










「はぁ? 何言ってんだよ、はーやん」







「はーやんだとぉ!?
 隼人先生、だろぉ!!」








――パコ―ン。