隣の狼にご注意を♥




彼女は、下を向いてしまった。





あたしと同じクラスじゃ
嫌だったとか?!




どうしようっ!







「…よかった」







「――…えっ?」








今、なんて言ったの?






「よかった―――っ!!」






「うわっ!」






さっきまで下を向いていたのに、
今度はいきなりギュッと
抱きしめられて、軽いパニック状態。









「あたし、斎藤亜子っ!
 亜子って呼んでっ!」



そう言って、あたしの両手を握り、
ぶんぶんと何回も上下に振る…。









「…はぁ」







急展開すぎて、あたしのバカな
頭がついていかない…。





…ギャップありすぎでしょ。





すっごいおしとやかな人かと
思ってたのに、超パワフル……。