1度でもアイツのことを
好きになりかけていたあたしが
恥ずかしいっ!! 恥ずかしすぎるっ!!
だって、あんな最低最悪の男
だったなんて…!
叫びたいっ。
今もの凄く叫びたいっ!
「お前なんか好きじゃねーよっ!!
バ――――――カッッ!!!」って!
川崎慧吾っ。
あんな奴、絶対好きにならないからっ!!
川崎くんに負けじと、
あたしも思いっきりドアを閉めた。
「えぇっ?!
隣の部屋、慧吾だったのぉ?!」
「うん…」
今は夜。
学校も終わり、現在夜の8時半。
そしてここは大浴場。
隣にいるのはあこちゃん。
どうしてあたしたちが大浴場に
いるのかって?

