「や、やっとついた……」
長い長い廊下を10分ほど歩き、
やっとついた102号室。
カードをセンサーにかざし、
部屋に入ると、そこはまるで
スイートルームのよう……。
広いリビングに寝室、勉強部屋までっ!
こっちにはバスルームがっ!
しかもジャグジーつき。
毎日ここで過ごすなんて…、
夢みたい。…いや、夢かもしれない。
いちようほっぺをつねってみた。
「いででで…。
ゆ、夢じゃない…」
ひりひりと痛むほっぺに、
今さら現実だと理解する。
…そういえば、お隣さんって誰だろう。
女の子だと良いんだけど。
―――ガチャ……。
おっ、お隣さんが来たみたいっ!

