「決定っ! わかった?!」
えっ!
決まったの?!
てか、あたしまだ何も…。
親にも了解を得てないのに…。
「ってか、あこちゃん入るんだ?」
「うんっ!
あたしの家、ここからじゃ
結構遠いし、初めから入る
予定だったのっ!」
へぇ――…。
そうだったのか。
「ここの寮、すごいんだよっ!
温泉もついてるし、
部屋は1人に1部屋。
まぁ、ホテルみたいなものね。
寮に入るのが目的で、
入学する人もたくさんいるんだって!」
「温泉……」
すごっ! 本当にホテルじゃんっ!
決めたっ!
どんなに反対されようと、
あたし寮に入るっ!

