隣の狼にご注意を♥




「え? 慧吾?」







突然のことで、大きな目を
パチクリして驚いているあこちゃん。








その間抜け顔に、
思わずプッと笑ってしまった。










「2人と組めたんだよ。
 あこちゃんが囲まれてる間にっ!」











「そうなの?
 良かった――っ!」










ホッとした顔をするあこちゃん。







1人で男子に囲まれたのが、
よっぽど怖かったんだろう。








まぁ可愛いから、仕方ないけどね。











「よ――しっ!
 もう全員グループ作れたなっ。
 他のクラスのメンバーは、
 今度一覧表にして配るから、
 楽しみにしとけよ―――」











ふぅ…。
ちょっとの時間だったのに、
すっごい体力使った気分。









毎日あんだけ女子に囲まれてる
慧吾たちって、凄いと思う。










そんな人をホレさせるなんて…。
無理にもほどがあるんじゃないかと、
最近自覚してくるようになった。