隣の狼にご注意を♥




「うっわ! 最悪っ!」






あたしより先にあこちゃんが
大きな声を上げた。







―――……?
どうしたんだろう?








「どうしたの…?」







「あたし2列目の1番前……」








あこちゃんがショボーンと
肩を落とした。






あはは……。
そりゃ最悪だ……。







「しいは?」







あ! あたしの席まだ見てなかった。








「え――っとね……。
 あっ、あった! 1列目の一番前だっ!」








「え―――っ?!
 いいなぁ。交換しない?」







「え~、嫌だよ。1番前なんて」









「だよね~。我慢するかっ!」