―金曜日― 「こんにちは 陸翔さん」 「こんにち 陸翔さん」 ぎこちないながらも精一杯作り笑顔をする七瀬 陸翔は 七瀬の手をとった 「さっ 遊びに行こうよ」 満面な笑みを浮かべる陸翔 陸翔は 七瀬に話しをさせないようにしていた 陸翔の中で七瀬の存在は 大きくなっていた "会えただけでも嬉しい…" 七瀬が 口を開けば きっとこの先一緒に居れなくなる 陸翔も七瀬もお互い不安だった 少しの歯車が 狂えばこの先一緒に居れなくなる… そうなるなら…