・・・2年後・・・
「ただいま!!」
「おかえり♪」
ソファーの背もたれにバサっとジャケットをかけて、ネクタイを緩める仕草に思わずフフっと笑みがこぼれる。
「あぁ!!腹減ったぁ!!優子、飯にしようぜ♪」
「うん♪すぐに用意するね!!」
あたしはキッチンに入り、リビングを見る。
そこには愛しい姿・・・
好きな人のために夕飯を作るのは、この上ない幸せ・・・
「あぁ・・そう言えば・・今日偶然アイツに会ったよ」
「誰??」
「アイツ・・・ほら・・・わかるだろ?」
・・アイツ・・・あ・・あぁ!!
「あぁ!!元気そうだった??」
「うん、仕事バリバリって感じだった!!」
「そっか♪よかった・・・」
するとフワッと後ろから抱きしめられた。
「もぉ・・!夕飯の支度遅くなっちゃうでしょ・・・?」
「少しくらい遅くなってもいいよ。・・・それより・・・」
抱きしめる腕が下に下りて、その手があたしのお腹に回る。
「・・性別わかった??」
「フフっ・・実は今日わかったの♪・・男の子だって♪」
「男の子かぁ!!優子の取り合いになちゃうなぁ・・」
「なぁに??子供にヤキモチ妬くの??」
「名前・・・決めなきゃなぁ・・・」
「田中・・・田中・・・田中・・・うーーん、なかなか思いつかない」
「もぉ・・今急いで決めなくてもいいでしょ??まだ時間はあるんだから!!」