《ねぇ、知ってる?愛人ってセックスだけなのよ?歳をとれば、あなたは愛人にすらしてもらえなくなるの。でもね。妻は歳をとっても妻なのよ?》
あたしは目をギュッとつむった。
「優子?どした?」
啓介はあたしの顔を覗き込む。
「ねぇ・・啓介・・あたしはこれから先も愛人のままなの?あたしって・・セックスだけの女じゃないよね?」
啓介はフゥーーっとながいため息をついて、
「アイツが何を言ったか大体のことは想像できるけど・・・俺にとって優子は愛人なんかじゃない。そういうレベルじゃないんだ。優子は一番大切な人・・一番惚れてる女。」
「ホント??」
「ホント。信じれない?」
「・・信じてる・・」
啓介はあたしに軽くチュッとキスを落とし、あたしをベッドへと運んだ。
幾度かキスを交わし、お互いの服を待ちきれないとばかりに雑に脱がせていき、また深い深いキスをする。
それだけであたしの身体はグッと熱くなった。
啓介があたしに覆いかぶさる。
「俺がどれだけ優子を愛してるか・・わからせてあげる・・・」
あたしは啓介の熱い愛撫に溺れていった。
「・・優子・・・子供・・・つくろうか・・」
啓介が色気を帯びた瞳であたしを見つめて言った。
「あたし・・欲しい。・・・来て・・啓介・・・」
あたしは自分の中で啓介の愛情を目一杯感じた。

