「でも・・・まぁ、優子には不倫は向かないかもねぇ♪」
京子のそんな一言があたしをさらに動揺させる。
「え??なんで?」
「だってぇ・・優子って、独占欲強そうなんだもん♪不倫なんて、半分は恋愛ゲームで、半分はセックスっていうスポーツを楽しむだけ。」
「・・うわっっ!!京子、意味深発言・・・」
「不倫は、気持ちが入った時点で終わりにしなきゃいけないの。じゃなきゃ、お互いがダメになるから・・・」
「・・京子・・?」
「・・なーんてね♪さ、早く食べてコーヒー飲みに行こう!!」
京子は、わざとおどけた顔をして言った。
・・・きっと、京子は不倫の経験があるんだ・・・
《気持ちが入った時点で終わりにしなきゃいけない》
京子のその言葉が、痛いほどわかる。
先に進めない、先が見えない関係なんて・・・
自分を苦しめるだけ・・・
わかってるの・・・
わかってるんだけど・・・

