啓介は平日はほぼ毎日、仕事帰りにあたしの家に来ていた。
スーツのジャケットをソファーの背もたれに置き、ネクタイを緩める。
その姿を見る度にあたしはドキドキしていた。
「何か飲む??コーヒー??お茶??」
「あぁ・・コーヒーにしようかな。」
「了解♪」
あたしはキッチンでコーヒーを煎れて、ソファーでくつろぐ啓介に持っていく。
「はい♪」
「おっ!サンキュ♪」
あたしは啓介の隣に座ると、啓介は自然にあたしの腰に手をまわして、
「今日さぁ、課長がいきなりさぁ・・・」
・・と、会社であった話をあたしに色々話す。
あたしは「うんうん」とその話を聞く。
啓介が話す事は何でもいいから、どんな話でもいいから聞いていたい。
啓介があたしだけを見ている時間が本当に幸せ・・・
啓介の傍にいられるだけで幸せ・・・なんだけど。
やっぱりそれだけではおさまらない。
「・・ねぇ、啓介・・」
「・・・ん??」
「・・チュウしたい・・・」
「俺も・・・」
あたしたちは、付き合うようになってから毎日お互いを求めた。

