「おいっ!」 「きゃっ」 後ろからぐいっと思いっきり腕を引っ張られた。 びっくりして振り返ると、 「えっ、秀くん!?」 秀くんがいた。 しかも息が切れてるし、神妙な顔つき。 「…信号赤だぞ?」 「えっ、うそっ」 ハッとして前を見ると、赤信号が点滅していた。 私、ケータイ画面見てぼーっとしてたから気付かなかったのかな? だとしたら、危なっ! 危機一髪…? 笑えないって。 今更足がすくんできた。