「あんた、間宮と中学から一緒なんだっけ?」 「おう」 「え、そうなんだ」 それは初耳だ。 「昔からああだったの?」 そう聞かれて、敏也くんは右斜め上を見て眉を寄せた。 「そーだなぁ。確かに昔から誰にでも慕われてたな。 あ、でも、一時期違った、かな?」 「何よ、一時期って」 美優がつっこむ。 すると敏也くんが、私をそろ~っと見た。 「え?何?」 「いいよな?別に昔のことだし!」 「?」 私の了解を得る前に、 敏也くんは腕を組んで思い出しながら話しだした。