あかりはその春からクラスの学級委員長になった。





いつも何に対しても自信のないあかりだが、友達の推薦によりなんとか学級長もやりながら、推薦で保育の学校に行く為、人並みに勉強も頑張った。






彼氏のタツルとは週に一回会う程度。



メールは毎日だった。




たまにタツルといると、沢山のタツルの友達がよく、話しかけて来てくれた。





年下と話す事が好きなあかりにとっては、楽しく、すぐに仲良くなった。



『せんぱーい!』と‥




男女関係なくあかりの所へやって来てくれる後輩達はとてもかわいかったのだ。






そんなある日、タツルと帰っていると駅前で『さち子』という女の子が沢山の女の子と共にワイワイしていた。





『あの子クラスでも人気者なんだょ』


とタツル。




『ふぅ~ん。そうなんだぁ‥』





ちょっとやきもちも抱きつつ、タツルを信じていたあかりは何も気にしない様にした。





そんなある日。




さちこが来た。



『先輩タツルと付き合ってるんですょね~?今度プリとか下さいよ~』



『ぁ‥うん!いいよ。』




人なつっこいさち子に、あかりは次第に心を許し、仲良くなっていった。



それからというもの、タツルと付き合っている事で沢山の後輩と仲良くなり、学校生活も楽しく、タツルともずっと順調に過ごしていた。




そんな2年の冬だった。