結局玲緒に言えなかった


でもこれはあたしの問題だから



放課後部活の前玲緒と
部室棟を歩いていると



「おい、真紗希。
話がある。」



弘毅だった。



話したらダメだ。


関わらないって約束じゃんか



「…ごめん
話すことないから…」



シカトしてそのまま進むと
腕を捕まれた



「お前が話なくても俺がある」



「もう弘毅とは関わらないの!
もうあたしに近づかないでよ!」



腕を振り払った。



「なんで俺のこと
避けるんだよ?」



「なんだっていいじゃん!
もう…もうアンタなんて
嫌いなの!大嫌いなの!
だから関わりたくないの!」



走り出してしまった